#137 2021年3月 変異型ウィルス |
毎月、月が替わってもコロナの話題から離れることができません。 変異型ウィルス今月は過去のコラムで掲載してきた記事を振り返りながら、報道されている多くのこととは、少し違った観点から書いてみようと思います。 昨年の暮れあたりから最初はアフリカで、それからは世界の各地で新型コロナウィルス(COVID-19)の変異型での感染者が発見されました。 その話が出始めた時に一番最初に思い浮かんだのが、「多剤耐性菌」というテーマで書いた時のことです。 おさらいしてみると、多剤耐性(菌)というのは…
ここに100個の、ある細菌があったとします。 この細菌を殺すためにAという抗生物質を投与した時に、90いくつかは殺せても、残りのいくつかはこのAという抗生物質に対しての耐性をもってしまいます(抗生物質が効かない状態)。 そこでこのAが効かない、耐性をもった細菌を100個とした時に、これに向けてBという抗生物質を作っても、また90いくつかには効いても残りには効かないという耐性を持ってしまいます。 このイタチゴッコを繰り返すと、抗生物質のAもBも(そしてCもDも)効かないという、多くの薬剤に対して耐性のある細菌が出来てしまいます。これを「多剤耐性菌」といいます。
ということでした。図にしてみると次のようになります。 |
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これは、細菌(ウィルス)に打ち勝つための「抗生物質」という薬剤に対して、ウィルス自体がそれに対抗できる形に変異するということでしたが、この「抗生物質に対して」というところを、人間の身体が本来持つ「抗体に対して」と置き換えたらどういうことだろうと考えてみました。 今回のコロナウィルスのPCR検査によって、感染しているのに症状の出ない患者、また感染した形跡はあるのに(症状が出なかったまま)治っている患者だった人というのが見つかっています。 どうして症状が出ないままで治っているのかについては諸説あります。 コロナ型ウィルスその形が太陽のコロナ(☀ の周りの部分)に似ていることから、こういう形のウィルスを総称してコロナ型といいますが、いままでに発見されているコロナ型ウィルスは6種類、そして今回の「新型コロナ(COVID-19)」と呼ばれているものが7番目の発見になるといわれています。 今回の新型コロナが一昨年来パンデミックといわれるように、世界中で爆発的に感染者が発生したのは、『人間(ホモサピエンス)がそれに抗う抗体を持っていなかった』というのが一番大きな原因といえましょう。ですから感染した人は、ほぼ必ず発症するはずです。 ですが、人間の身体も一人一人の「出来(体質)」の違いもあり、また多量にウィルスを摂取してしまった人と、わずかしか摂取しなかったために自然治癒してしまった人も、あれから一年後の現在では多様にいることと思われます。 下線を引いた部分「今では「風邪」といわれているほど一般化している」というのがどういうことかというと、それほど人の身体もまた進化して、それらに対しての抗体を持ったために対抗できているといえます。 この新型コロナが最初に話題になった頃に、「コウモリが発生源になっている」という説がありました。 ここからはちょっと妄想の話発症はしなかったけど、過去に感染していた経緯が確認できる(元)感染者の方は、どういうことだったのかと考えてみました。
うつされない
ということを徹底して守っていかないとならないことを思いました。 |
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