#107 2018年6月 また地震… |
例年に比べて、今年は少し梅雨入りが早かったようです。 「降ればどしゃ降り」とでもいうように、先に梅雨入りをしていた沖縄では6月の一か月分の雨量が一日で降って、下水や河川から水があふれている映像をニュースでご覧になったことと思います。 梅雨の末期には豪雨になることも多いのですが、寒気と暖気が入り混じった不安定な天候が続いていますので、注意してお出かけください。 また地震…今月はニュースはたくさんあったのですが、お話をするには一つ一つの話が深すぎて、なかなかテーマが決まらずにいました。 その中でも幼児虐待ということで「児童相談所」のお話に決めていたところ、今朝(2018年6月18日 7:58)また大地震の速報が入ってきたのと、最近の千葉県沖、あるいは昨日(2018年6月17日)の群馬渋川での震度5と、関東でも地震が続いているので、過去をさかのぼって地震のお話を振り返ってみたいと思います。 第1号から勘定すると、約100回の中で地震と火山については4回ほどお話をしてきました。 簡単におさらいしてみると…太平洋をとりまく「環太平洋造山帯」というものがあり、日本列島そのものがその一部に属してます。 この造山帯は時計回りにインドネシア〜日本〜アリューシャン列島〜アメリカのロッキー山脈〜アンデス山脈を作り出してきて、たいへん火山活動と地震が頻発している地域になります。
ただし、火山があるために火山性の地震が起きることと、もう一つは火山活動とは関係なく地球表面を覆う「プレート」の動き(移動)によって起こる地震があることは区別しておかないとなりませんが、ともにこの環太平洋造山帯の「山を造る活動」が根本的な理由になっています。
さて火山と地震について記憶を少しさかのぼってみると、意外と忘れてしまっている、あるいは記憶が薄れているものが多いことに気づかされます。 実際には、数々起きた地震や火山活動によって、その時に亡くなられた方もたくさんいらっしゃって、人ひとりの人生がそこで終わるという大事件であるのに、新しい地震が起きると、いつもそれらの記憶が上塗りされて、さらに間隔が何年間かあくと、心のどこかに「地震は起きないんじゃないかなぁ…」と油断する気持ちが生まれてきてしまうものす。
まさにそれに警告するように、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震と、大きな災害をもたらした地震が数年おきに続いていました。 そしてここ数週間の千葉沖を震源とした中小規模の地震と、昨日の群馬渋川を震源とした地震から、「近いうちに東京も危ないかなぁ…」と思っていたら、所を変えて今日、大阪で大きな地震が起きました。
【追記】 2019/2/28 2018年9月6日3時8分に、北海道胆振地方を震源に、M6.7、最大震度7の「平成30年北海道胆振東部地震」が起きました。 その後に同じところを震源に、2019年2月21日21時22分ごろに、M5.8、最大震度6弱の地震が再発しました。
M6.1 最大震度6弱 震源地大阪北部震源地は大阪北部で、もっとも震度が大きかったのが高槻市、大阪市北区、箕面市などで震度6弱といいますから、東京近郊で東日本大震災の時に経験したあの揺れ方よりももっと大きな揺れ方だったと思います。 さらに震源の深さが13kmとい比較的浅いところ、しかも高槻市あたりは大阪近郊の住宅地のその真下ということは、直上の住宅などではそれを上回るひどい揺れ方だったと思います。
ところが… テレビの大阪からの中継を見ていると、全体的に見て人々が落ち着いた動きだなと感じました。 もちろん天井落下や道路の陥没・出水などの被害も出ていますし、痛ましいことに死傷者も出ていますが、パニックになっている様子ではないように思います。 阪神淡路大震災が起きたのが1995年なのでもう23年も前になるのですが、自治体や鉄道会社などにあの時の経験が活きているということなのでしょう。
東京の各自治体も、各地でのいままでの経験から十分に備えをしていることですが、私たちが実体験として「震源を近くにした大地震」を経験していない分、パニックにならないで果たして行動をできるものでしょうか…? まだ東日本大震災が起きる前の 2010年1月記事( #013 2010年1月 地震の話 )に記した「非常持ち出し袋のチェック」を再掲しておきます。 また、「マグニチュード」と「震度」を説明した図を下に再掲しておきます。
〓 持ち出し袋に最低限入れておきたいもの 〓
また、防災頭巾には名前や住所を書いた名札をつけておくと安心です。 予備メガネや補聴器は、使わなくなったものでも十分なので、夜の地震の時にそれらを探して非難するのは容易ではありません。 さらに次のものも用意できればより安心でしょう。 〓 これもあったらなお安心 〓
備えあれば憂いなしですが、あれもこれもと大荷物になっても非難の時には邪魔になってしまいます。 多くのものを用意したいところですが、サッと持ち出せることを念頭に、各ご家庭で非常用持ち出し袋の中はアレンジしてください。 |
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