#080 2015年12月 来年は申年(さる)♪ |
2014年の暮れに、衆議院の解散と総選挙が行われ、新しい政権のもとで2015年には様々なことがありました。 最大の関心事であった「国際平和支援法」が、多くの人の意見と紆余曲折で可決されたことは、私たちの日本にとって戦後70年目の大きな舵取りであったと言えるかもしれません。 報道される数字を聞くと、経済は少しだけ活気づいてきた感もありますが、一方では消費税率の値上げという現実も近づいてきています。 さて、この2016年の私たちの暮らし向きは、これからどういう方向に向かっていくのでしょうか? 今年は申年(さる)♪毎年同じことを書いてるって言われるかも知れませんが、「本当に一年がたつのは早い」ものですね!! 羊が編み物をしている年賀はがきの画像を載せたのは、気持ち的にはまだ半年ぐらい前の気がしています。
来年は干支の9番目、申年(さるどし)です。 実はこの「申」という漢字には本来の動物である「サル」の意味はないと言われています。 十二支用の漢字というわけですね。 そういうわけでもないのですが、ここでは使い慣れた「サル」という表現でお話しします。
世界中には約200種を超えるサルの仲間がいます。 これも厳密にいうと、英語の「MONKEY」に含むサルと含まないサルがあるのですが、一般的に私たちが「サル」としてイメージするのは、ヒトを除いた「霊長類サル目」の総称と言ってよいでしょう。 ただし、生物学的(DNA的)にはサルとヒトの間にはほとんど差異がないそうです。 ですから「ヒトを除く」としてるのは、ヒトとしてのプライドの問題かもしれませんね。(笑) サルといえば…やはり一番ヒトに近い動物であり、いろいろな動物の中でも限りなく賢さを感じます。 でもその賢さが逆にあだになって、「猿知恵」とか「猿真似」、あるいは野暮ったさや垢抜けない言葉として「山猿(野郎)」などと、むしろ悪い象徴で使われることも少なくありません。
一方では愛知県犬山市の世界最大規模の霊長類の動物園「日本モンキーセンター」の隣にある、「京都大学霊長類研究所」では様々な霊長類の研究が続けられています。 中でも天才チンパンジーと言われた「おさるのアイちゃん」は、絵を描いたり、同じ音の鍵盤を押さえるというような、まだまだ発見されていない霊長類の持つ能力の高さを感じさせてくれます。 だけどやっぱり一番印象深いのが…2013年2月のかわら版「 #046 2013年2月 今年も行ってまいりました高尾山 」にも書いた高尾山サル園で、係りの人からいろいろと聞いた話は、いまでも思い出すほど印象深いお話しでした。
ヒトの社会のように、話し合って決めたりはできないサルの世界ですので、その頂点に立つのは腕力が強いことはもとより、一番人望(サルゆえに「サル望」?)の厚いサルになります。 そして言葉は話せないもののその群れを統率していくのは類まれなリーダーシップ…それは人望になってきます。 仮に年齢が上のサルであっても群れの中で自分勝手な行動をしたり、群れを乱したりするサルは、サル社会の中でも格付けが下になってきます。
オスのNo.1がボスになるとすると、その奥さんがメスのNo.1になります。 そしてその子ザルは6歳ぐらいまでは母親と同格に扱われるので、かなり格付けの高い子ザルになります。 サルの寿命は人の3分の1ぐらい(オス25歳、メス35歳)なので、6歳というと人間でいえば高校卒業で、独り立ちになります。 この独り立ちしたサルは、群れへの貢献度=他のサルからの信頼を、自らの手でつかんでいき、頂点への階段を登っていきます。
…というのが、高尾山サル園の係の人からお聞きした話です。 サルと言っても一概に語れるものじゃないチンパンジーを小型化したようなボノボというサルが、アフリカのコンゴ周辺に生息しています。 このボノボの研究成果によると、とても人間に近い能力をボノボは持っているようです。
ボノボは10匹前後の群れがいくつか集まり、100匹前後で群れを成しているそうですが、この群れにはオスが残り、メスは思春期になると別の群れへと移っていきます。 なによりも人間ぽいところは、食料を運ぶ時などは、二本脚での直立歩行を数10メートルできる事です。
と、ここまでは野生のボノボで見られることですが、研究用に飼育されたボノボの中でも優秀だったものは、人間の言葉を理解することができ、さらに
といったこともできます。
優秀なサルとしてはチンパンジーの著名度が高いのですが、このボノボはもっと、最も人間に近いサル…類人猿といえましょう。 私たち日本人に一番近い所にいるサルといえば、高尾山のサル園にいるサルもそうですが、ニホンザルになります。 古来から日本ではサルは日枝神社の使い番とされ、狂言師は子供の時の初舞台をサル役で踏むとも言われています。
サルは昔から私たちの暮らしに、意外と近いところにいる動物なのですね。 |
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