今年も行ってまいりました高尾山
2年前に高尾山に初詣に参拝してきましたが、昨年は多忙にかまけて行けませんでした。
どうもそれが気がかりで、「2013年こそはまた行くぞ」と、昨年のうちから友人を誘い、行くことにしていました。
1月11日の金曜日(111の並びも縁起がいいかと思い)に、朝早くから電車に乗りました。
高尾山までは、前回と同じに京王線の新宿から高尾山口に向かい、乗り
換えも含め1時間ちょっとで到着です。
当日の写真はこちらから
(上段の写真が高尾山口駅で、以下高尾山薬王院までの途中の風景です)
初詣期間中は護摩の時間も変則的ですが、今回は12時半の護摩に合わせて行きました。
境内は写真撮影が禁止なので、残念ながら画像がないのですが、たくさんのお坊さんと山伏のホラ貝の音、太鼓の中で徐々に火の手が上がってくる護摩は、とても壮言かつ厳粛な雰囲気の中で、自分たちの身も清められていくようです。
薬王院公式サイト
https://www.takaosan.or.jp/
高尾山サル園
高尾山からは、東京の街並みだけではなく、北は浅間山から西は丹沢、富士山も一望できます。
到着した時よりも帰りの時のほうが冷え込んだのか、よりくっきりと東京湾越しに房総半島まで見ることができました。
さて、実は薬王院に向かう途中でも気になっていたのですが、ケーブルカーの頂上駅(高尾山駅)から程ないところに、「サル園」があります。
さる年ではないのですが、ちょっと寄り道をしてきました。
ウイークデーの初詣シーズンも終わりに近い時とあって、人影はまばらでしたが、そのおかげで係員の方からいろいろなお話を伺うことができました。
現在、このサル園には55頭のサルが飼育されています。
ご存知のように、サルは1匹のボスを筆頭に、ピラミッドのように群れが構成されています。
オスのNo1がいるのと同じように、メスにもNo1...No2という格付けがあり、この格付けは生まれた子ザルにも、親の格付けで順番になるそうです。
この格付けは「群れの信頼」に裏付けされており、逆に言うと信頼をなくしたサルは、年齢や性別に関係なく格付けを落とされるということでした。
ちょうど餌の時間だったので様子を見ていると、格付けの低いサルは、メスや子ザルにさえも場所を追われ、すきを見て拾って食べている、ちょっと哀しい光景も見ました。
子ザルの格付けは親離れをする6歳ぐらいまでは母ザルと同じに扱われますが、独り立ちした後は、いかにして群れの信頼を勝ち得るかは、本人(サル)の努力次第だということです。
まったく人間社会の縮図のようなサル社会の仕組みに、感心することしきりでした。
高尾山サル園サイト(高尾登山電鉄公式サイト)
http://takao-monkey-park.jp/
気になったこと…
ミシュランガイドで三ツ星の観光地となった高尾山だけに、この日も多くの登山者や参拝者の方にお会いしました。
人が増えた分、気になったのが周囲の人たちを無視したマナーの低下です。
護摩をたく薬王院のお堂の中は、僧侶の方たちにはいわば聖域といえます。
また私たちに歴史やありがたい講話をしてくださっている最中に、場所取りのために大声で呼び合ったり、ご近所の噂話に花を咲かせるような、周囲の迷惑を顧みない人たちが増えてきたことが、情けなく思えます。
「他人のふり見て我がふり直せ」
とはよく言ったもので、まさしくその言葉を心に刻みつけて山を下りる時、季節の寒さだけでなく心寒かったことが残念でなりません。
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