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#086 2016年7月 希望ナンバープレート

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気がつけば、2016年もいつの間にか折り返し地点を過ぎて、後半戦になっていました。

今年は、年の最初から番号のつく台風もまだ1号が発生しただけです。

一説には、ラニーニャ現象(太平洋南米沖の海水温度が低い=エルニーニョの逆の現象)のせいとか…。

一年を通じて寒暖の差が激しいと、1000年/2000年後には日本も砂漠になってしまうのでしょうか?


希望ナンバープレート

自転車などの軽車両を除き、道路を走る車両には、必ず取り付けられているのがナンバープレートです。

一般的には白いプレートで「練馬500」や「品川300」で始まるのが主流ですが、大型のバスやトラックには一回り大きいサイズ、軽自動車には黄色いプレート、また人や物の輸送を仕事にしている車両には緑のプレートがつけられています。

 

このナンバープレートに好きな数字を選べる「希望ナンバー制」が導入されたのが1999年になりますので、早いものでもう17年が経とうとしています。

日本語だからできる(?)語呂あわせで、「1122(いい夫婦)」や「1188(いいパパ、いい母)」、それから「1」「3」「7」など一桁や、「7777」「1234」などが人気のプレートと言われています。

また自分や家族のお誕生日や、前のクルマと同じナンバーを選ばれる方も多いようです。

 

#000 2012年9月 夏休みにドライブにいってみたら…  もご覧ください)


ナンバープレートが足りない…

以前から人気が集中する一部のナンバープレートは、希望しても必ず当たるわけではない「抽選」がありました。

一例ではラッキーセブンの「7」や「777」、夫婦円満を象徴するような「1122」などですが、当初は「練馬500」の真ん中の数字が「練馬530」のように3から始まる法則でしたが、最近では希望者に対して配布する融通のためか、「練馬504」のように、元々希望制ではない枠も使い始めていました。

 

【 サンプル】

しかしそれでもナンバープレートが足りなくなってきたため、2017年の4月からはアルファベットを使うナンバープレートの運用を開始する見通しであるというニュースが、新聞にも掲載されていたのは記憶に新しいところです。

現状では、アルファベットも26文字のすべてを使うわけではなく、10種類ぐらいといわれています。

また数字の1や0と誤認しやすい「 I (アイ)」や「 O (オー)」は当初から除外になります。

 

それなら、もっと自由度をもたせて本数字(図の「12-34」)部分まで使えるようにしたら、「A-BE(安倍)」「GI-RL(ガール)」など様々な組み合わせができるので、足りなくなる心配もないのでは…?

というと、なかなかそう簡単な話ではないようです。

 

※ 後日気が付いたのですが、ここで例として作った画像のプレート…。「B」も8と間違いやすいため使われないはずです。


意外と使われているナンバープレート

ナンバープレートは車両にとって人の顔のようなもので、二つとして同じナンバーのプレートは存在しません。

ですから、車両の登録や税金の徴収、自賠責/任意保険の加入、駐車場の契約などでも、必ず「お車のナンバーは?」というのが基準になってきます。

またひき逃げ事故があった場合でも、大きな手掛かりになるのがナンバープレートです。

 

これらの情報は国土交通省のMOTASというシステムで一元的に管理されています。

さらにナンバープレートのその他の利用としては、昨今の画像解析やコンピューターとつなげて、 

  • 駐車場での活用 入庫時にナンバーを撮影してシステムに登録し、出庫時にそのナンバーの車両が駐車していた時間や料金を確認してゲートを操作する。

  • 有料道路料金の収受 ナンバープレートから車種区分を読み取り応じた料金を収受する。

  • 自動車速度取締器による違反車両の特定(オービス)  等々

で使われています。


大変なプレートの文字や数字部分の変更

このように、様々なところで使われているナンバープレートなので、それを利用しているシステムも多岐にわたります。

国土交通省での検討によると、主に3つの観点から希望ナンバーが枯渇した場合の対応について検討がされているようです。

  • 車両情報管理

  • 視認性  

  • 車両デザイン

この中で車両デザインにおいては、文字種や桁数の変更についての影響はないのですが、現在の様々なシステムに改修が必要かという点では、車両情報管理と視認性においては影響がでてきます。

 

先の画像を参考にすると、現在のシステムでは陸運事務所を示す「練馬」の部分は4文字までの認識になっています(「尾張小牧」が最大)。

その次の「5AB」の「5」は車種分類を示すため、ここにアルファベットを使うと、大幅なシステムの改修が必要になります。

また、ひらがなの「さ」の部分では、駐留軍ナンバーの「E」「Y」には対応できているものの、他のアルファベットやカタカナで対応させるには、やはりシステムに改修が必要になります。

本数字も同様に、現在の4桁を5桁にしたり、アルファベットを含めるとなると、同じように大幅に改修が必要となります。

そのため、これらの様々な要因を考えますと、すぐに対応が出来る範囲では、車種区分の3ケタ部分(「5AB」の部分)で文字数を増やすことが、一番現実的な方法になってくるようです。

 

なかなかこういうことは、一朝一夕にはいかないものですね。


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