例年よりも少し遅めでしたが、関東地方も梅雨入りしましたね。
太平洋側の高気圧が、梅雨前線を押し上げて本格的な梅雨になるはずですが、日本海側の大陸からの寒気を含んだ高気圧がどっかりと頑張っているので雨の量も少なく、気温も20度前後とこの時期にしては寒い様子です。
半袖で頑張らないで、風邪をひかないようにしてください。
カレンダーを見ていて…
「今月(6月)は真っ黒だなぁ…」って思っていました。
そう、6月は一年間の中で唯一「国民の祝日」のない月なのです。
「あれ? 8月もないんじゃない?」って思われた方!
昨年から8月11日が「山の日」になったために、6月だけが取り残されてしまい、6月だけが祝日のない月になったのです。
日本の祝日
現在「国民の祝日」は、年間で16日あります。
【 日本の休日 】
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(*) |
1月 |
1日 |
元日 |
1/1 |
(*) |
1月 |
第2月曜日 |
成人の日 |
移動休日 |
(*) |
2月 |
11日 |
建国記念の日 |
2/11 |
(*) |
3月 |
春分日 |
春分の日 |
移動休日 |
(*) |
4月 |
29日 |
昭和の日 |
4/29 |
(*) |
5月 |
3日 |
憲法記念日 |
5/3 |
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5月 |
4日 |
みどりの日 |
5/4 |
(*) |
5月 |
5日 |
こどもの日 |
5/5 |
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7月 |
第3月曜日 |
海の日 |
移動休日 |
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8月 |
11日 |
山の日 |
8/11 |
(*) |
9月 |
第3月曜日 |
敬老の日 |
移動休日 |
(*) |
9月 |
秋分日 |
秋分の日 |
移動休日 |
(*) |
10月 |
第2月曜日 |
体育の日 |
移動休日 |
(*) |
11月 |
3日 |
文化の日 |
11/3 |
(*) |
11月 |
23日 |
勤労感謝の日 |
11/23 |
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12月 |
23日 |
天皇誕生日 |
12/23 |
青字は固定日の祝日 (*)は昭和64年1月時点での祝日
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平均すると一か月に1日強ということで、印象としては意外と少ないかなという気もしますが、昭和64年(1989年=平成元年)の時点と比較すると、平成になってからは4日ほど祝日が増えました。
このうち、現在の天皇誕生日が新設されたことは当然なのですが、昭和天皇のお誕生日は、ゴールデンウィークの一部として習慣となっていて国民の生活に影響があることを懸念し、当初は「みどりの日」として祝日が存続されました。
その後
2005年の祝日法の改正で「祝日と祝日の間の平日(端的には5月4日)を祝日とする」ことで生まれた「国民の祝日」にみどりの日を移行し、4月29日は「昭和の日」として、ゴールデンウィークの中に残りました。
【追記】 2019/2/27
2020年は東京オリンピックが開催されます。
それにともなって、開会式の前後を4連休、閉会式の前後を3連休として、交通混雑の緩和をはかることになりました。
開会式は7月24日(金)に、閉会式は8月9日(日)に行われるために、
7月23日(木) 海の日 (本来は7月20日(月))
7月24日(金) スポーツの日 (体育の日から改称) (本来は10月12日(月))
8月10日(月) 山の日 (本来は8月11日(月))
と移動になり、各々週末とあわせた連休となります。
他国の祝日
このように見てみると、日本の祝日は何かを記念して設けられた祝日が多くあるように思いますが、諸外国を見ると宗教と関連の深い祝日が多いようです。
キリスト教を例にすると、「復活祭」に絡んでの祝日や「諸聖人の日」に絡んだところ、それから「クリスマス」を祝日としている国が多くあります。
(「絡んだところ」というのは、「その日」であったり、「その日の前日」であったりまちまちだったりします)
復活祭や諸聖人の日というと「???」かもしれませんが、「イースター」や「ハロウィン」というと「あれか!」と思われる方も多いかと思います。
ただし復活祭はキリスト教にとって大事な行事なのですが、この日をいつにするかというのが、毎年変わってきます。
この「毎年変わる祝日」というのが、私たち日本人にはあまりなじみがないことなので、大変だなぁというところかも知れません。
(最近は中国との関係も親密になってきたため、移動休日である中国の「旧正月」(チャイニーズ・ニューイヤー)で中国人観光客の動向が各種報道されるため、「休日が動く国がある」ということへの理解も深まってきていると思います。)
この復活祭は基本的に
【春分の日の後】の
【最初の満月】の
【次の日曜日】
というのがその日になるため、一番左右される要素の【最初の満月】がいつになるのかということになります。
そのため最短と最長の差が、年によって「3月22日〜4月25日」の間で移動する、「移動祝日」になります。
またイスラム教に目を転じると、2017年の現在がまさしくそうなのですが、「ラマダン」という断食月があります。
イスラム教では閏月の補正を行わない純粋な太陰暦(月の満ち欠けを一か月とする暦)を用いています。
この第9月が断食となるラマダンの時期になりますが、イスラム教で用いる太陰暦(ヒジュラ暦)だと毎年11日ずつ短くなっていくため、それに伴ってラマダンの時期は毎年繰り上がっていきます。
イスラム教の代表的な国でもあるサウジアラビアでは、このラマダンが明けた3日間(2017年は6月25日〜27日)を「ラマダン明け休日」としているため、これも移動祝日になってきます。
11日ずつ短くなるヒジュラ暦は約33年で季節が一周するわけですから、約16年後には真反対の12月ごろがラマダン明け休日になるということになります。
天皇陛下の退位と即位
先日の6月9日に天皇陛下の退位を認める特例法が可決成立しました。
その時期や詳細についてはまだこれから決まることになりますが、その後に即位される皇太子のお誕生日は2月23日になります。
そうなると2月は28日間の中に二つの祝日を持つことになり、土休日を含めると10日間が休日になります。
お誕生日のお祝い事と、庶民には休日が増えることはうれしい反面、皇太子のお誕生日が日曜日になった場合には、24日の月曜日が振り替え休日となるため、企業の経理処理が集中する月末を翌日の25日〜28日の4日間(火曜日〜金曜日)で仕事の処理をしなければならないのは、お勤めの方には厳しい月末となるかもしれませんね。
【追記】
2月23日が金曜日になる年は、「建国記念の日」の11日が日曜日になり、月曜日が振り替え休日になります。
そうすると、2月10日〜2月12日と2月23日〜2月25日が3連休となるので、その年の2月は大変忙しい月になりそうです。
ちなみに次にそのようになる年は、2022年になります。
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