久しぶりに読みたい漫画
ヤマザキマリさんという漫画家の方がいらっしゃいます。
14歳でヨーロッパを旅し、17歳からイタリアで美術、油絵を勉強されたという経歴にも驚かされますが、その彼女の作になる「お風呂」というテーマで、古代ローマ人と日本人をつなげた着眼点の「テルマエ・ロマエ(ローマの浴場)」という作品を読んでみたいと思いました。
原作はコミックビームという誌上で2008年2月から2013年4月までの連載でしたが、単行本も発刊されておりますので、ぜひそちらで読んでみたいと思っています。
またテレビアニメでも放映されたようですし、2012年には阿部寛さんの主演で映画にもなりました。
テルマエ・ロマエのアウトライン
現代でもヨーロッパの各地には、古代ローマ時代の浴場の遺跡が数多く残っているそうです。
そのことからも、古代ローマ人たちは現代日本人に劣らぬ「お風呂好き」の人々であったと推測できますが、その古代ローマの浴場設計者が入浴中に現代の日本にタイムスリップすることから物語が始まります。
日本の入浴向けの優れた製品などをヒントに、古代ローマ時代で銭湯を作っていくというストーリーになっています。
ヤマザキマリさんの着眼点の素晴らしさは、現代のヨーロッパ人の多くが湯に浸かって入浴を楽しむという習慣をなくしているのに、この古代ローマ人たちと現代日本人は、なんてお風呂好きなんだろうという独特の視点にあると思います。
うん…
たしかにお風呂好きな民族かも
いまでは次第に数を減らしてきましたが、「銭湯」と呼ばれる公衆浴場は、かつては町にたくさんあったものです。
銭湯が減ってきた一番の理由は、各家庭にお風呂(いわゆる家風呂=うちぶろ)が増えたことと言えますが、全身をのびのびと湯船に浸かって、至福の時を過ごしたいという気持ちは、いつの時代でも変わらないものといえます。
そういう思いを満足させてくれるスーパー銭湯は、現代の代表的なレジャー施設といえるでしょう。
レジャーが多様化する中で、ここ10年間を振り返ってみると、着実にその数を増やしてきたのがこのスーパー銭湯です。
大きな駐車場を備えて利便性がよく、サウナや泡風呂、露天風呂などが楽しめるスーパー銭湯ですが、やはり人気の一番の理由は、「家庭の風呂とは違った楽しみ」があり、なにより「リラックス/リフレッシュ」できる場であるというのが、大きいといえます。
家風呂をお持ちのご家庭でも、スーパー銭湯にリフレッシュに出かけるというご家族も大勢いらっしゃることと思います。
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【 スーパー銭湯 】
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お風呂にかける思いの違い
多くの方とお話しをしていると、どうも男性と女性ではお風呂についての思いが違うのでは…
と思う時があります。
入浴時間一つをとっても、えてして男性は短め、女性は長めのお風呂がお好きな様子。
何か手がかりになるものはないかと調べてみたところ、お風呂に関するアンケートが見つかりました。
仕事を持つ20代の若い方たちを対象としたアンケートでしたので、全年代をカバーしているわけではないのですが、参考になるとは思います。
まず、お風呂本来の目的
でもある「体を温める」 ということでは、女性の 大半(約90%))がお答え
になったのに対し、男性 では半分の 50% にとど
まります。
また「心をリラックスさせる」ということでは、男性ではこれも
50% ほどの回答に対して、女性では 70%
近い方がマッタリとした気分を味わっているようです。
逆に男性が上回った回答としては、「臭いを落とす」というのが
75%
の返答を得ており、ここからもお風呂への思いというよりも、「目的としての入浴」という感じもしてきます。
対して 50%
の女性は「肌を美しくする」という目的を持っているようです(男性は
10% 以下)。
「湯船に浸かる」も圧倒的に女性が多く、男性の2/3は「シャワーで済ます」ことが多いようです。
お風呂は、女性にとっては「癒し」の空間のようですが、男性にとっては身なりを清潔に保つだけの「洗い場」のようなとらえ方かも知れませんね。
もちろん、男性の中にもお風呂好きの方もいますし、長湯が苦手という女性もいますで、これはあくまでも一つのアンケートということで!!
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