東京湾の新名所
スカイツリーが2月29日に竣工し、その開業も5月22日と迫ってきました。
いろいろな所から、スカイツリーを見ることができますが、先日は調布の多摩川べりからも見えました。
そのスカイツリーの竣工に先立つ2月12日に、東京にまた新名所ができました。
東京湾の中央防波堤から江東区若洲に渡る「東京ゲートブリッジ」です。
中央防波堤と言ってもピンときにくいのですが、銀座側から見たときに、「台場」のある13号埋立地よりも、もう一つ外側(沖合い)にある埋立地になります。
また、江東区若洲はもう少し内陸に行くと「新木場」「夢の島」に行き当たります。
東京ゲートブリッジは、この二箇所に挟まれた東京湾第三航路をまたぐ、全長2618mに及ぶ巨大な、明石海峡大橋に次ぐ長さの橋で、レインボーブリッジ(798m)の約3倍になります。
今回は取材というほどではありませんが、物見遊山で渡りに行ってきました。
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【 若洲公園からみたゲートブリッジ
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若洲側から渡ろうか…
東京湾にかかる大橋は、たぶん5つあるな…と思って、それらをどうやったら(一筆書きで)渡れるか、やってみました。
その結果、どうもスタートは東京ゲートブリッジを若洲側から始めるのがよさそうです。
若洲側の入り口になるのが、首都高速湾岸線に沿った国道357号線(湾岸道路)の新木場交差点。
首都高速の「新木場IC」を降りて最初の交差点、湾岸道路なら夢の島交差点の次になります。
この「新木場」交差点を右折すると、しばらくは倉庫街が続きますが、次第にゴルフ場やキャンプ・バーベキューのできる公園、「若洲公園」になります。
そのまま道路はゲートブリッジに続きますが、ゲートブリッジを間近で見るには、この若洲公園にクルマを止めるのが最適です。
歩いて渡ろうにも…
さてこの橋は中央防波堤を経由して、(若洲側から見て)右に行くとお台場方面、左に行くと
羽田空港へ行けるのですが、実際に渡れるのはクルマだけで、人は歩いて渡ることができても、中央防波堤側が未整備のため、引き返してくるしかありません。
とはいっても、若洲公園からゲートブリッジに出るためのエレベーターが用意されています。
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【 橋部分のエレベーター出口 】
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独特な形の理由
エレベーターを上がると、9階が展望室になります。
しかしここは窓も少なく、それほど眺望もよくありません。
橋に出るには8階で降ります。
(すぐに車道に面した歩道ですので、十分に注意してください。)
ここからは、東京の町並みが本当に180度見えると言っても過言ではありません。
これから行く先のお台場や羽田空港は、思ったよりも遠くに見え、近いと思っていたスカイツリーも遠くに感じます。
それだけ東京の街が実際は広いのだということを実感できます。
橋の部分から眺めていると、羽田空港に降りていく旅客機が次々とやってきます。
橋の近くが飛行機の航空路になっているため、航空法の制限を受けて、橋の一番高い部分が98.1m以下に制限され、また橋の下が大型船舶の通れる54.6mを確保するために、レインボーブリッジのような橋脚を建てられなかったのです。
そのためゲートブリッジの形は、このように恐竜が向かい合ったような独特な形となりました。
東京湾5橋
ゲートブリッジを渡り、中央防波堤を右に曲がるとお台場(青海)のテレコムセンターが左手に見えてきます。
今回は東京湾の5橋を渡ろうと思って来たので、次はお台場側から「レインボーブリッジ」を一般道で渡ってみます。
朝から出発すると、この辺でお昼にされるのもよいでしょう。
クルマは、首都高横羽線を横浜に向かい、湾岸線で戻ってきます。
そうすると、順番に「ベイブリッジ」「鶴見つばさ橋」と渡ることができます。
そして仕上げに、扇島から「海ほたる」へ!!
「海ほたる」は、そのまま木更津へ渡ってもいいのですが、川崎側に戻ってくることもできます。
春先の気候のいい時期に、こんな橋巡りはいかがですか?
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