急遽「熱中症」に関して再掲載です!!
この異常な暑さの中で、とうとうこの7月には熱中症で救急搬送された方が、全国で1万7000人を超えたという報道がありました。
2009年7月でも掲載しましたが、熱中症予防について大事なポイントをあらためてご紹介させていただきます。
熱中症ってなに?
熱中症とは、体の内側と外側の"あつさ(暑さ・熱さ)"によって引き起こされる、様々な体の不調全体をいいます。
つまり、体の中でたくさんの熱を持つような環境で発症し、それに対して体温を維持するための生理的な反応をはじめ、臓器の機能不全まで含めた、体の全体的な症状のことです。
熱中症というと「暑い環境で起こるもの」と思われがちですが、スポーツや労働作業などにおいては、筋肉からの大量の熱の発生や、脱水症状などにより、比較的寒いとされる環境・時期でも発生することもあります。
熱中症は、
1. 熱波により主に高齢者に起こるもの、
2. 幼児が高温環境で起こるもの、
3. 暑熱環境での労働で起こるもの、
4. スポーツ活動中に起こるもの
などがあります。
熱中症にかかりやすい条件
・ 暑熱障害にかかりやすい人
・ 体力の弱い人(新入生や新人)
・ 肥満の人
・ 体調不良の人
・ 暑さになれていない人
・ 風邪などで発熱している人
・ 怪我や故障をしている人
・ 暑熱障害になったことがある人
・ 性格的に、我慢強い、まじめ、引っ込み思案な人
などが挙げられます。
そして、次のような人は注意が必要です。
・ 高齢者
・ 心疾患(冠状動脈疾患など)
・ 高血圧
・ アルコール中毒
・ 糖尿病
・ 薬物や汗腺障害などの発汗機能の低下者
また次のような気象・環境・活動条件の下では、熱中症が起こりやすくなってきます。
・ 前の日に比べ、急激に気温が上がった日
・ 梅雨明けをしたばかりの時期
・ 気温は高くないが、湿度の高い日
・ 活動場所が、アスファルトなどの人工面で覆われているところや草が生えていない地面、砂の上など
・ 普段の生活場所とは異なった場所
・ 休み明け、練習の初日
・ 練習が連日続いた時の最終日前後
熱中症の予防
熱中症の予防としては、暑い時期の運動や活動は、なるべく涼しい時間帯に行うように心がけましょう。
急な激しい運動は避けて、休憩と水分補給を頻繁に行う必要があります。
熱中症は、7月下旬から8月上旬の梅雨明け直後に特に多く、また夏季以外でも急に暑くなったときなどにも起こります。
これは、体が暑さや発熱に馴れていないためで、急に暑くなったときなどは活動を軽めにし、暑さに少しずつ体を馴らしていく必要があります。
無理をしないという観点では、下痢・発熱・疲労などで体調の悪い時は、活動をしてはいけません。
体力の低い人、肥満や暑さに馴れていない人は活動を軽減し、活動中も熱中症に注意をする必要があります。
暑い夏場は服装にも注意し、環境にあわせて、軽装で吸湿性や通気性のよい素材の、色合いも熱を吸収しない白系統の色にすると良いでしょう。
帽子を使って直射日光を防ぐのもお勧めです。
どんな時でも無理をせず、具合が悪くなった場合には、早めに運動を中止して、必要な手当をするようにしましょう。
熱中症予防8か条(日本体育協会発表)
1. 知って防ごう熱中症
2. 暑いとき、無理な運動は事故のもと
3. 急な暑さは要注意
4. 失った水と塩分を取り戻そう
5. 体重で知ろう健康と汗の量
6. 薄着ルックでさわやかに
7. 体調不良は事故のもと
8. あわてるな、されど急ごう救急処置
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