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#140 2021年6月 SDGs

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今年は遅ればせながら、関東地方でもやっと梅雨入り宣言となりました。
ただここ数日の雨は梅雨前線によるものというよりも、北の寒気が強くて梅雨前線はまだ南の方にあるようです。
これから夏の高気圧がそれを押し上げてくるので、梅雨本番はこれからですね。


SDGs …?

最近よく聞かれる言葉で「SDGs(エスディージーズ)」があります。
まだ馴染みがないせいか、ニュースの中でも「持続可能な開発目標」と言ってはくれていますが、モヤモヤっとして、なんとなく意味は分かりそうで、でも本当のところは何のことだろう? という人も多いのではないかと思います。
実際、私もそのうちの一人です。

元は英語の “Sustainable Development Goals “ という言葉が元で、直訳するとまさしく「持続可能な( Sustainable )、開発( Development )の目標( Goals )」となるのですが、なんとか理解できるのは「開発目標」の部分で、「持続可能な」がいま一つ分かりにくい原因のようです。


何を持続するのか?

一体何を持続するのかと調べてみると「人間が地球に住むこと」を「持続させること」です。
そしてそのために、今よりも「もっとより良い世界を開発していくこと」を手段として、「目標を達成していく」ということになります。
【 Sustainable = Sustain(持続する)+ able(できる)】

つまり、「人間がこの地球でずっと暮らし続けることができるような世界を開発して(作って)いくための目標」ということになります。

 

うーん…、それでもまだ今一つピンと来ないで漠然としているのは、現在を生きている私たちにとって「地球はずっとあるものだろうし、いくらなんでも人間が暮らせなくなるようなことはないんじゃないか?」という気持ちが少なからずあるせいかも知れません。

確かに、様々な情報によれば「地球温暖化や気候の変動」、「石油(化石)資源の枯渇」、後進国で問題となっている「貧困や飢餓」など、解決していかないとならない問題は山積しています。
もちろん、国同士や部族同士、宗教に根差した紛争や戦争/テロなども地球のどこかで毎日繰り返されています。

でもそれらを本当に解決していくことができるのでしょうか?


× × × それではダメ!

「でもそれらを本当に解決していくことができるのでしょうか?」 ← それではいけない! 
ということで、2015年の国連サミットでこのSDGs が決められました。


まずは2030年までの約10年間の間に達成を目指す17個の目標と、それをクリアするための169個のターゲットが設けられました。
次の図がSDGsの17の目標になります。
この図はどこかで見た覚えがあるかもしれません。

 

 


17個の目標

  1. 貧困をなくそう 

(7.4億人が一日2ドル(\250.)で暮らしてる)


  1. 飢餓をゼロに

(8.2億人が栄養不良)


  1. すべての人に健康と福祉を

(540万人が5歳未満で死亡)


  1. 質の高い教育をみんなに

(6.2億人の識字不能な子どもや若者)


  1. ジェンダー平等を実現しよう

(2.5億人の女性が15歳未満で結婚)


  1. 安全な水とトイレを世界中に

(7.8億人が安全な飲料水を飲めていない)


  1. エネルギーをみんなにそしてクリーンに

(8.4億人が電力を利用できていない)


  1. 働きがいも経済成長も

(青少年の20%が教育/仕事/訓練に参加していない)


  1. 産業と技術革新の基盤をつくろう

(インフラの未整備で40%の経済損失)


  1. 人や国の不平等をなくそう

(都市部より3倍の農村部での女性の出産時死亡率)

(世界中の女性議員の割合は22%)


  1. 住み続けられるまちづくりを

(20億人がゴミ収集サービスを受けられていない)


  1. つくる責任つかう責任

(8億人の飢餓に苦しむ人々 → 食品ロスの問題)


  1. 気候変動に具体的な対策を

(CO2の排出量がこの30年で50%増加している)


  1. 海の豊かさを守ろう

(漁獲高の33%が獲られ過ぎで海洋生物が減っている)


  1. 陸の豊かさも守ろう

(森林伐採などで年間に4万種の生物が絶滅している)


  1. 平和と公正をすべての人に

(紛争や災害で年600万人以上の子どもが死んでいる)

(2.6億人の子どもが学校に通えていない)


  1. パートナーシップで目標を達成しよう

(この達成のためには強力なパートナーシップが必要)


 

こうして見てみると、日本の豊かさを当たり前と思っているのが、実は世界では限られた少数の人々であって、世界という大きな視点で見た時には継続的な活動が必要なのだとわかります。


※ WEB版での追記

   現時点で特になし


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