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#117 2019年7月 日当たりが少ない?

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ここ数年、「梅雨」と聞いてもなかなか雨が降らずにピンとこない年が続いていましたが、今年は気象情報を見ても「明日は傘を持っていきましょう」という案内が多いように感じます。

今年は本格的に東京が梅雨入りしたのが6月7日頃、梅雨明け予報は平年なら7月21日頃となっています。


日当たりが少ない?

日照時間…つまり日当たりの状況ですが、正確には日照計という器具を使って一定の値で決めるのですが、大まかには、太陽の光によって影ができたかどうかで目安になります。

東京のこの季節の日の出と日の入りの時刻は概ね朝4:30と夕方19:00頃になります。

冬場であるなら、それぞれ6:50、16:30頃であり、年間を通しての日照時間としては1850時間ぐらいが平均になります。

四季を通じてみるなら、昼と夜の時間が逆転する春分の日と秋分の日を手掛かりに日照時間を考えたほうがよさそうです。

夜の時間が長い冬季(秋分の日〜春分の日)の間は日照時間は短くなりますが、春分の日を過ぎて春から夏、秋にかけては日照時間が長くなると考えられます。

実際にはもっとも昼間の時間が長い夏至の時期はちょうど梅雨の時期にもあたり、思いのほか日照時間は長くなりません。

そういう意味では、今年のように梅雨の時期に雨の日が続き、日照時間が短い方が自然に近いのかも知れません。

しかし、特に今年については平年の日照時間と比べても4割程度で、7月になってから、10時間前後しか太陽の光を浴びることができた時間がありません。


野菜にも影響?

日照時間の不足は、野菜の生育(供給)にも影響が出ました。

7月の下旬に入り、キュウリやナスは上旬と比べて入荷が減って価格が4~5割程度上昇してきています。

夏の野菜の代表格ともいえるキュウリやナスですが、これ以上の日照不足が続くと益々供給量が減っていく可能性があります。

これらの野菜は日照や気温の影響を受けやすい野菜なので、ここまで続いた日照不足を取り返すことはできませんが、梅雨が明けて夏らしい日が続くようになれば、供給も安定してくるかも知れません。

また、平地の野菜に比べて高原野菜のキャベツやレタスなどの価格は比較的安定した傾向にあります。


身体がまいっちゃう…

梅雨の間、低温や日照不足に身体が鳴らされてきましたが、さてこれから盛夏を迎えるのに、私たちの身体はついていけるのでしょうか?

梅雨が明けて晴れが続くようになれば、蒸し暑い時期になってきます。

そうなると一番心配になるのは「熱中症」です。

2010年7月ではすでに全国で17000人の方が熱中症で救急搬送されたという統計があります。

当時のかわら版を振り返ると、次のような方々は特に熱中症に注意が必要とさせていただきました。

 

高齢者、心疾患(冠状動脈疾患など)のある人

高血圧、アルコール中毒の人

糖尿病、薬物や汗腺障害などの発汗機能が低下している人

 

また次のような気象・環境・活動条件の下では、熱中症が起こりやすくなってきます。

 

前の日に比べ、急激に気温が上がった日

梅雨明けをしたばかりの時期

気温は高くないが、湿度の高い日

活動場所が、アスファルトなどの人工面で覆われているところや草が生えていない地面、砂の上など

普段の生活場所とは異なった場所

休み明け、練習の初日、(スポーツなどの)練習が連日続いた時の最終日前後

 

そして、熱中症対策として、再度次の8か条をけいさいさせていただきます。

★ 熱中症予防8か条 ★ (日本体育協会発表)

 知って防ごう熱中症

 暑いとき、無理な運動は事故のもと

 急な暑さは要注意
 失った水と塩分を取り戻そう

 体重で知ろう健康と汗の量

 薄着ルックでさわやかに

 体調不良は事故のもと

 あわてるな、されど急ごう救急処置


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