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号外 2017年2月 2020年の節目

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2020年の節目

文部科学省から、今年度中に小中高校の学校教育の基準になる「学習指導要領」を全面的に改訂し、2020年からその内容での授業が順次導入されることが発表されました。

その中で「英語教育の強化」というのが一番の重きを置かれているようです。

 

10年ひと昔といいますが、本当に10年単位で周囲を見渡してみると、東京の街角で外国人の方を多く見かけるようになってきました。

また会社によっては社内の公用語を英語にする動きも増えています。

 

2020年からの学習指導要領では、このグローバル化の進む時代に対応して、国際的に活躍できる人材の育成のために、小学校からの英語教育を強化する方針です。

 

現在は小学5〜6年生に対して、英語に慣れ親しむ「外国語活動」が行われていますが、これを小学3年生からに週に一回程度行うように前倒しされます。

そして5〜6年生は外国語活動から正式な「英語」の教科にし、「聞く・話す・読む・書く」といったコミュニケーションの基礎を養成していくということです。

 

そして中学・高校!

英語の授業は「原則英語」で行われることになります。


つまり…?

「ビューティフルは形容詞です。」と喋っていた内容を、先生がすべて英語で説明するとなると、小学校卒業までにかなりの基礎固めをしておかないと、先生がなにを喋っているか分からないという事態になってきます。

 

3年ほど前に親類の中学3年生の英語の勉強をみてあげたことがありました。

高校受験まで半年を切った時期だったのですが、あまりの出来の悪さに正直愕然としてしまいました。

他の教科で5段階の平均で4を取れる子なので、中学一年生から始めた英語で、文法的にもトンチンカンな内容(動詞が二個連なっているなど)にどうしてそうなるのかと原因を探ってみると、最初は中学一年生頃のどこかでの小さな「つまずき」だったようです。

 

しかし、そのつまずきから後は「先生が言ってることがよく分からない…」という状態のまま、中学2年生を過ごして3年生の受験直前になってしまっていました。

授業は平均的な速度で行われていくでしょうから、どうしても理解の遅い子や、つまずいてしまった子は現実として置いていかれることになってしまいます。

その結果、「英語嫌い」「英語アレルギー」の子が増えるんだろうなぁと思ったことを、新学習指導要領の改訂で思い出しました。

 

将来的に外国語の能力が必要な時代になるのは必至だとしても、基礎作りの段階で置いて行かれた子は、その後がむしろ拒絶反応を起こすのではないかと心配です。

 

とはいえ、お子さんの成長に待ったが掛けられるわけでもなく、小学校を卒業すれば中学校で本格的な英語の授業が始まっていきます。

子どもの成長というのは、自分が感じている時間の速さよりずっと早いもので、「歩いた」「幼稚園入園」「小学校」「遠足・運動会」…というのが、ついこの前の事のように思い出されてきます。

 

そして大きな節目となる小学校卒業を控えたお子様をお持ちのご家庭では、「将来この子は…(どうなるのかしら)」という期待と不安の中で、中学校の入学式が控えています。


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