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#039 2012年6月 我將介紹香港 【1】

#040 2012年7月 我將介紹香港 【2】

#041 2012年8月 我將介紹香港 【3】

(香港を紹介します)

WEBでは、3か月分の記事を一つにまとめています。

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【WEB版の追記/2020.08.20】

2020年7月1日から、多くの香港市民が懸念していた「香港国家安全維持法」が施行され、1997年以来続いていた「一国二制度」が崩壊の危機にさらされています。

この2012年に書いた「我將介紹香港」のような平和で美しい香港の姿を将来に望むことはできないのか、それとも民意が強い意思で自由な香港を勝ち取れるのか、まだもう少ししないと分からないことかも知れません。

2014年の雨傘運動から始まった、香港市民と中国共産党の間に流れていた不穏な空気は、突如としてパンクをしました。

個人的には「光復香港」であり「加油香港」と叫びたい思いでいっぱいです。

#130 2020年8月 アヘン戦争 はこちらから


我將介紹香港 【1】

友人の推薦… 香港、手軽にいいかも

先日、友人と会った時に、携帯に ちょっと変わったストラップが付 いていました。

どうしたのかと、 聞いてみると「香港」で買ってき たのだと。

その友人は、仕事の関係で年に数回、香港に行っているのですが、香港がどういうところなのか、聞いたことはありませんでした。

「4時間でいけるし、特区(香港は正式には「中華人民共和国香港特別行政区」といって中国の一部)だから、イギリス領だった頃と変わらないし、買い物とかグルメの人には旅行にいいんじゃないの?」ということです。そこで、夏から秋にかけての旅先にと、ご紹介を兼ねて友人からの「香港の受け売り話」です。

 

【 香港風携帯ストラップ 】


香港に行くには

香港に手軽に行くには、旅行社で「香港・マカオ」というようなパンフレットをもらってくれば、おおよそ3万円台から高ければ10万円位のツアーが組まれています。

この旅行価格は、宿泊数や内容での違いと、行く時期での違いが、価格に大きな開きがある要素になります。

もう一つの価格の変わる要素は、燃油サーチャージという航空会社の原油価格の変動に対応する処置で、ツアーによっては、表示されている料金の他に、この燃油サーチャージが掛かってくる場合があります。

 

また一人で行く場合には、ツアーではホテルに一部屋2人が原則になる(もちろん他人とは一緒の部屋にしません)ので、シングルチャージというのが、ホテルのクラスによって一泊に付き5,000円からホテルのグレードによっては数万円掛かります。

3人などの奇数人数のケースだと、ベッドを搬入して2人部屋を3人で使わせてくれるホテルもありますが、2人+1人ということで、このシングルチャージが掛かる場合もありますので、ご注意ください。

 

ツアーには様々なプランがあり、旅行社の窓口に行って相談すればいろいろ分かると思いますし、旅行社を介さずにインターネットで飛行機とホテルの各々を自分で予約することもできます。

その場合は、空港からホテルへの移動などは自分でやらなければなりませんが、滞在中自由に行動ができるので、多少の英語ができれば香港市内は十分に楽しめるそうです。


日本から香港空港、そして市内へ

東京にお住まいの皆様には、羽田か成田から香港へ向かうのが一般的といえます。 その友人は仕事で行くということもあり、航空券もホテルもインターネットで予約していくということ。

そして、出発/到着の時間を読みやすい一日一往復だけの「香港航空」を利用しているということでした。

(ツアーですと「午前便/午後便」という書き方でしかなかったり、格安チケットだと「便未定」であったりと、時間を読みにくいそうです。)

 

また距離的には遠くなりますが、成田空港を利用する方が、羽田空港の利用より、まだ幾分お値段が安いようです。

香港は日本との時差が1時間ありますが、約4時間強が実質の飛行時間になります。

香港への入国では、機内であらかじめ書いておいた入国カードと一緒にパスポートを見せて、無事に香港入国です。

 

(※ 2013年9月現在、成田空港からの香港航空の運航はありません。)

(※ 2014年現在、香港航空はLCCの 香港 Express になり、羽田発着になっています。)

(※ 現在、LCCの 香港 Express は、羽田からも成田からも複数便が発着になっています。)

 

【 香港航空 】

 

【 香港 Express】


エアポートエクスプレスで市内へ

香港空港のロビーでは、ツアーで行かれた方ならプラカードを持った現地の案内の人が待っていてくれるそうです。

他のツアーの方と一緒に、たいていはここから送迎バスで市内に向かいます。

友人のように独力で市内に行く場合は、一般のバス・タクシーを使うか、エアポートエクスプレスの利用が便利です。

 

エアポートエクスプレスは空港ロビーからすぐに乗ることができ、約15分で市内の「九龍駅(カウルーン)」か「香港駅」に到着です。

九龍駅があるのは大陸側のエリアで、対岸の香港島に香港駅はあります。

この九龍サイドと香港サイドを合わせて、「香港特区」になります。

 

注意が必要なのはこのエアポートエクスプレスの「九龍駅」で、タクシーで向かう時には通称の「エアポート九龍ステーション」と言わないと、運転手さんによっては大陸へ向かう鉄道駅の紅磡駅に連れていかれたり、九龍のメインエリアであるMTR(地下鉄の尖沙咀(チムサアチョイ)に行ってしまう場合もあるということです。

 

※ とくに2018年以降、北京まで続く新幹線の始発駅「西九龍駅」ができたので、「九龍」だけではますます通じにくくなっています。

※ 西九龍駅と九龍(エアポート九龍)は歩道橋/地下通路でつながっていますが、大陸へは入国審査があるので、違う駅と考えた方がいいです。

 

さらに、昔にヨーロッパまで続いていた鉄道の始発駅は、現在ではフェリー埠頭に時計台として残っています。

 

【 エアポートエクスプレスのホーム 】

【 旧九龍駅の時計台 】

我將介紹香港 【2】

香港あちらこちらの続き

香港の一日は「粥」で始まります。

日本の白米だけのお粥と違い、こちらの粥は鶏肉や豚肉が入ったりしていて、一日の活力がつきます。

かつて市内のど真ん中にあった香港空港は啓徳空港(カイトック空港)と言われていましたが、いまは赤角(チェクラップコク)という西寄りに移転しました。

日本への帰国便は、たいてい午前便なら10時前後、午後便なら14時前後に香港を出発することになるので、午前便で帰る時には、友人は空港でこの粥を食べることにしているそうです。

逆に言えば、空港にも「粥」の専門店があるぐらい、香港ではメジャーな食べ物ということになります。

 

【 お粥 】


しかし、これは… (好みが分かれそうです)

香港の市内には、もちろんコーヒーやハンバーガーの専門店ばかりでなく、最近では回転寿司のチェーン店も多くあります。

そういう所に背を向けて、一歩裏通りのようなところにはいると、ちょっと昔風の作り…白いタイルが昔のお豆腐屋さんにも似ていますが、喫茶店というよりは甘味処という風情のお店があります。

冷蔵庫からペットボトルに入ったお茶(これが20種類ぐらいあります!!)を取って、隣の陶器にゼリーらしきものがあります。

これがなんと「亀のゼリー」!! 

本当に滋養強壮というか、亀の甲羅を粉末にしてゼリーにしたと聞くと、失礼ながらグロテスクというか…。

基本的には味というものはないので、蜂蜜をかけて甘くして食べたりします。

臭みやクセはなく、何も聞かされなければ、甘みのない抹茶のゼリーのような感じです。

日中の気温が30度を優に越える香港では、涼を取りがてら、サラリーマンの人たちがこのゼリーを食し、そして次の仕事へと向かっていくそうです。

さすがに食にこだわりを持つ人たち、そして香港のバイタリティーを感じさせる一品と思います。

 

【 きれいこう 】


なんでもありなら旺角、まとめ買いなら赤柱

それぞれ「旺角(モンコック)」、「赤柱(スタンレー)」と読みます。

(元々の中国読みとイギリス領時代の英語で名づけられたものと混在してるのが香港です。)

旺角はさきほどの「エアポート九龍」から、歩いてもそれほど遠くはありません。

赤柱は香港島の賑わっている北側とは反対の南側〜南シナ海に面したリゾート地になります。

赤柱へはバス(巴士)かタクシー(的士)ですが、距離は少しありますがタクシーでも200HKD(香港ドル:1HKD≒10円(2012年夏のレート))ぐらいです。

旺角の女人街(レディスマーケット)というところは、約300mの道路へ屋台が店を出し、毎日が「売られているものは新品のフリーマーケット」のような状態です。

中には日本でも売られている「made in China」のウェアとまったく同じ物が、2〜3割の値段で売られています。

その他には、i-PnoneのケースやUSBメモリーといったIT関連の商品、様々なバッグや時計など色とりどりです。

ただしこの女人街が本当に賑わうのは夕方から夜で、お昼ごろからポツポツとお店の準備が始まるそうです。

この旺角・女人街に対して、赤柱(スタンレー)は古くからマーケットがあり、ちょうどアメ横のような感じです。

衣料品を取り扱うお店が多く、問屋さんで買うような感覚で、驚くような値段でいいものが買えます。

(たとえばパジャマの上下で500円ぐらい。)

それから印鑑やハンコを作るには、ここでオーダーすることができます。

ヒスイやメノウといった軸に、名前や屋号を彫ってもらうのですが、やはり同等のものを日本で作るよりは、相当安く作ることができます。

その場では受け取ることはできなくても、ホテルの住所と名前を伝えておけば、夜か翌朝までには届けてくれます。

香港は同じ漢字を使う文化圏ですが、繁体字という日本の旧書体に似たものを使っています。

ですから、印鑑を頼む時には、「こういう形の文字」だということをきちんと伝えることが大事です。

(例:きちんと指定しないと、「礼子さん→禮子さん」で出来上がってしまいます。また、香港で使わない漢字の場合、たとえば「日」が「田」で出来上がってしまったという苦情もあったと聞いています。「章さん→下の早が上に突き抜けて田+十になった」とか…)

 

【 女人街 】

【 スタンレー 】


我將介紹香港 【3】

やっぱり… 香港ナイトビュー

さて、香港紹介も3回目となりました。

グルメツアーや買い物ツアーというのも香港の見所ですが、なんと言っても、一番香港らしい風景といえば、「100万ドルの夜景」と謳われるそのナイトビューといってもいいと思います。

これぞ香港の夜景ということなら、やはり一押しは香港島の「ヴィクトリア・ピーク」から見る、色とりどりの宝石をちりばめたような、「ヴィクトリア・ハーバー」を見下ろす夜景ということになるでしょう。

このヴィクトリアピークは、標高552mの山になりますが、香港島の地形を東京にたとえるとこんな感じです。もしも竹芝桟橋周辺をヴィクトリア・ハーバー(香港島と九龍の間の港/水路)とした時に、距離的にJR浜松町がピークトラムの麓の駅(花園道駅)になります。 そこからピークトラムの山頂駅まで、標高差363mを1.4kmの距離で登る…、つまり、東京タワーの一番高いところまで駆け上がるという感じになります。

この麓の駅(花園道駅)までは、徒歩で行くなら中環(セントラル)、または金鐘(アドミラルティ)から行くことになりますが、メイン通りからちょっと路地裏に入ると、そこがピークトラム(ケーブルカー)の駅という、変わった感覚がします。

このヴィクトリアピークからの夜景がこちら ↓↓↓ ♪

素人写真でごめんなさいというところですが、スカッと晴れる日は少ないらしく、たいていはこんな感じで雲(霧)があるような風景のようです。

とはいえ、ここは香港島随一の景勝地でもあるため、このピークトラムはいつ行っても、日本のラッシュアワー並みらしいです。

乗れるのは、次の次...ぐらいが当たり前と言ってました。

 

【 ピーク夜景 】


Σ(−◇−;)えっ… 25円??

もう一つの夜景。

それは、このヴィクトリアピークから見たヴィクトリアハーバーを下から、つまり船上から眺めるのも、ピークに劣らない素晴らしい夜景といえます。

旅行社の香港ツアーには、「スターフェリーに乗船し、ビクトリアハーバーより香港島、九龍半島の両方の夜景をお楽しみいただきます」と紹介されているコースです。

特に夜8時からの20分間は香港島のイルミネーションがフルに点灯し、眩い景色になります。

「あぁ、あれ乗るのって日本円で25円だよ」と、友人…。

そう、このフェリーは香港島と九龍サイドを結ぶ生活手段の一部でもあり、2.5HKD(香港$ 1HKD=約10.1円(2012年夏のレート))で乗れる、日本ではありえない安さなんです。

それに加えて、世界3大夜景の一部になって下から見上げるお得感なのですから。

その船上からの眺めがこちら ↓↓↓ ♪

 

ピークの時と同じ建物(ピークの中央・ハーバーの左端)が写っているのが分かりますか?

中国銀行・香港支店のビルだそうです。

風水に基づいてこのような形になったといいます。

 

【 フェリー船内 】

【 フェリー夜景 】

 

さて、都合3回にわたってご紹介してきた香港。

日中は30度を越えると聞いて、思わずひるんでしまうところでしたが、昨今の日本の陽気を思うと、たいして変わらない気候といえます。

秋の旅行候補に加えてみてはいかがでしょう?


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