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#035 2012年2月 プロ野球の鉄人たち

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2月になって、プロ野球もいっせいにキャンプインしました。 野球選手に負けないように、私たちも頑張ってこの寒さを乗り越えていきましょう!!


プロ野球の鉄人たち

そのプロ野球。

子どもの頃に巨人(読売ジャイアンツ)のV9時代を過ごし、長島茂雄さんや王貞治さんの活躍を目の当たりにされていた方も、たくさんいらっしゃると思います。

また南海ホークス(現ソフトバンク)には野村克也さん(前楽天監督)がおり、のちにロッテ/西武と移籍をしましたが、長いこと現役を続けていました。

その他にも、鉄人衣笠といわれた広島カープの衣笠祥雄さんは、長いこと連続試合出場の記録を保持し、近年その衣笠さんの記録は阪神タイガースの金本知憲選手に抜かれましたが、その金本選手もまた現代の鉄人といえます。

しかし、頑強さを誇るプロのスポーツ選手でも、いつまでも選手寿命は続くわけではなく、後年の体力の衰えとともに「引退」は余儀なくされます。

いわばそれは、スポーツ選手の宿命といえます。

 

※ 鉄人と呼ばれた衣笠祥雄さんは、2018年4月23日にお亡くなりになられました。ご冥福をお祈りいたします。


長島茂雄さん、王貞治さん

長島さんが「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を残して引退したのは38歳の時でした。

長島さんのいなくなった巨人を移籍してきた張本さんとともに支えた王さんも、現役を引退したのは40歳の時です。

この時は長島さんから藤田さんへと監督が代わり、「助監督」の要請もあって現役を引退したのですが、王さんとしては43歳までは現役を続行したかったという思いを秘めての引退だったそうです。


野村克也さん

私の記憶の中では、野村克也さんが一番高齢まで現役を続けられていた印象が深いのですが、野村さんが西武を最後に引退されたのが、それでも45歳の時でした。

そのきっかけは、阪急(現オリックス)との最終戦で、実働26年に及ぶ現役生活で初めての代打を送られ、「犠牲フライぐらいなら打てる」という自負を傷つけられながら、「代打策を失敗しろ…」とチームの勝利とは裏腹なことを考えてしまったことにあったそうです。

野村さんにとっては、体力的な限界ではなかったのかも知れませんが、一流選手であってもどこかに限界を感じた時が、やはり引退を決意するその時になるのでしょう。


野球漫画の世界

子どもにも大人にも人気の野球は、漫画の世界でも長らく人気を一手に引き受けてきました。

古くは「巨人の星」であったり「侍ジャイアンツ」などもありましたが、架空の「東京メッツ」を描いた水島新司さん作の「野球狂の詩」に登場した岩田鉄五郎に至っては、80歳になろうという現在でも現役続行となっています。

その岩田もフィクションの世界とはいえ、一度は53歳の時に引退を決意したと言われています(引退試合の後に撤回!!)。

50歳の現役投手という設定自体に「ありえない!!」と思いながら、漫画を読んでいたのですが、最近は、特に2000年以降になっては、プロスポーツの世界では「ありえない」話が現実のものになろうとしています。


40歳以上のプロ野球選手

王貞治さんが現役を引退されたのが40歳だったのですが、今年の満年齢で40歳を越えるプロ野球選手は、実に17人もいます。

もちろん一般の私たちとは違い、身体が資本の人たちですから、その鍛え方も尋常ではありませんが、40歳といえば子どもの少年野球やサッカーでさえもついて行く事すらおぼつかない年齢です。

それでなおかつ、自分の子どもの年齢に相当する若手の選手と互角にプロの世界で戦っていくのですから、その体力にも気力にも、尊敬の言葉以外見つかりません。


工藤公康さん

西武を皮切りに、ダイエー(現ソフトバンク)〜巨人〜横浜〜西武と渡り歩いた工藤公康投手も、2011年は所属球団がなく浪人の形でしたが、肩の故障が癒えずに、2011年で引退となりました。

18歳で入団し、2010年までの活躍で実働29年というプロ野球の最長記録(2010年末で47歳!!)は、まさに人跡未踏の記録と言えましょう。


山本昌投手(中日)

そしてその記録に挑む一番近いところにいるのが、中日の山本昌投手になります。

8月11日で47歳になる山本投手には、今年から中日の新監督になった高木監督も復活を期待し、開幕戦に投げさせるつもりと聞いています。

プロ野球の最年長勝利投手の記録は、阪急(現オリックス)の浜崎投手の48歳4ヶ月というのがありますが、これは先発ではなく救援での勝利のため、先発での勝利ということになれば、同じ浜崎投手の46歳8ヶ月というのが記録であり、山本昌投手にはこの記録の更新が期待されます。

(山本昌投手の記録更新関連は、#037 2012年4月 糖尿病T型/U型 もご覧ください) 

 

プロ野球の鉄人の戦い(挑戦)は、同年代を生きてきている人たちに大きな勇気と力を与えてくれることでしょう。


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