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#023 2010年12月 新年恒例の初詣♪ 

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新年恒例の初詣♪

もうあと数日でお正月ですね。

お正月といえば、届けられた年賀状を見ながら、友達や親戚の無事を喜び、お屠蘇やおせち料理に舌鼓を打ちながらも、テレビも特番ばかりで、意外と時間を持て余すもの。

親類縁者への新年の挨拶まわりをしながらも、日本中が正月休みの雰囲気の中、なかなか行ける場所が思い浮かびません。

 

そんな折、やはり正月の定番のお出かけといえば初詣。

今年はどこに初詣に行こうか?

いゃ、初詣は地元の氏神様に行くものと決めてある…

と、ご家庭によりその予定は、みなさんそれぞれだと思います。

この初詣…。

江戸時代末期までは氏神様、またはその年の恵方の方角の社寺に詣でること(恵方詣り)が多かったのですが…


初詣が習慣化したのは意外と近年?

近年のように有名な神社に初詣に行くようになったのは、明治時代の中ごろのことと言われています。

元々初詣というのは、「年籠り(としこもり・としごもり)」といわれ、その家の長が大晦日の夜から元日の朝にかけて、地元の氏神様の社(やしろ)に蘢るのが習慣でした。

それが次第に、大晦日の夜の「除夜詣」と、元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が「初詣」の原形になったと言われています。

 

地元の氏神様だけでなく、その年の恵方の神社に初詣にいく「恵方詣り」の習慣は明治の初期ごろまで残っていたそうですが、私鉄が普及してた関西圏での、沿線の神社を恵方とする一種の宣伝によって、実際のその年の恵方とは関係なしに、有名な神社仏閣への初詣が習慣化してきました。

関東でも、成田山を背景に持つ京成電鉄やJR成田線、川崎大師を背景に持つ京浜急行などは、初詣だけに限りませんが、参拝客を輸送することを目的として開業した鉄道といえます。

京浜急行はいまや神奈川のベッドタウンからの輸送の要でありますし、京成電鉄は成田空港へのアクセスという大事な日本の輸送を担っています。

 

鉄道ファンにはお馴染みですが、この時期には様々な参拝のための臨時列車が増発され、そこにどんな車両が使われるのかが注目の的でした。

俗に、「成田臨」、「高尾臨」などと呼ばれ、普段は直通しない八高線から中央線高尾駅へ、機関車に牽引された車両(客車)が乗り入れていました。

客車列車が無くなった現在は、これらはどうなったのでしょう?


初詣は、神社に行くの?お寺に行くの?

これは、結論から言うとどちらでもOKです。

八百万(やおよろず)の神々の国と謳われた日ノ本の国も、有史以来の仏教伝来で土着の宗教と仏教、仏教と神教が互いに融合して、「神仏習合」とか「神仏混淆(しんぶつこんこう)」と言われて、その境目が薄れてきました。

 

これらを分離する「神仏分離」が公式に打ち出されたのは明治新政府になってからですが、これには新政府が神道国教化の下準備として神仏分離政策を行なおうとしたからです。

これは第二次世界大戦の敗戦まで、一部の神道家や民衆には支持されたものの、一般の人々には浸透し切れませんでした。

 

まぁ、一般の私たちが俗に「神も仏も・・・」とつぶやく背景でもあるように、あまり神様や仏様と区分けして考えない習慣がありますので、初詣のこの時も、神社に詣でてもお寺に詣でても、どちらでもいいということが、いまの習慣であると言っていいと思います。


初詣に行ったら…

寺社への参拝を行なうのが大事ですが、参拝のあと社務所でお守り、破魔矢、熊手などを買ったり、絵馬に願い事や目標を書いたりして、今年一年がよい年であるよう祈る(祈願する)のが、一番の目的です。

また、昨年のお守りや破魔矢などは、このときに寺社に持って行き、納めて焼いてもらいます。

境内では甘酒や神酒が振るわれ、飲むと厄除けになるとされています。

 

厄年は一般的に男性と女性の異なり、本厄は男性の場合は、数え年で25歳、42歳、61歳、女性の場合は19歳、33歳、37歳とされています。

特に男性の42歳、女性の33歳は大厄と呼ばれ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分に注意をするように広くいわれていますね。


やば…、厄年か??

「厄年」というのは、一説には陰陽道がその起源と言われていますが、あまり確かな出典ではありません。

俗説と言ってしまえばそれまでですが、厄年だと知りながら無視したり、万が一その年に何かあったら気味が悪いので、気になる方は初詣で厄払いをしてもらってくるのもいいでしょう。

(2010年2月:干支の話に少しだけ「陰陽道」のお話をしてあります)

 

また厄年の前年と後年も、それぞれ前厄、後厄とされ、気をつけるように心がける年でもあります。

いずれも数え年での年齢を元にしているので、自分のお誕生日前の人は自分の年齢に「+2歳」と思ってください。

 

数え年:上のこの説明・・・、最初はあれ? って思いますが、以下に事例で説明します。

 

数え年とは生まれた時を1歳/1年とし、年の変わり目で1歳年をとるという年齢の数え方です。

【例】 12月31日生まれの人=生まれた時に、数え1歳(満 0歳)この人が翌日には1月1日を迎えるので数え2歳になります(満 0歳)

その年の12月31日(誕生日)=数え2歳のまま(満1歳)その翌日(1月1日・二度目の新年)=数え3歳で(満1歳)

最近は競走馬も満年齢で勘定するようになりましたが、以前は数えで年を勘定していました。

生まれた子馬は当歳(トウザイ=1歳)で、年が変わると明け2歳になります。

(誕生日基準なら、まだ0歳ですね)

ダービーといえば4歳馬(明け4歳)の祭典と言われたのは、今は昔の話となりました。

今年も東京競馬場(府中)で「3歳馬(数え年3歳)」の祭典が行なわれます。


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