#069 2015年1月 突然の沸騰に注意!!

 

突然の沸騰に注意!! 〜

先日TVで、「突沸(とっぷつ)に注意」というテーマの番組をやっていました。
「あ〜、これは危ないから、いつか皆さんにお知らせしないとな…」
というのが、今回のテーマです。

「突沸」=「然の騰」という意味なんだと思います。

現象としては、急激な加熱をした時に、沸騰がいきなり起こる現状で、まるで液体が爆発したような感じになってしまいます。
うっかりしてると大やけどをしかねません。


そもそも沸騰って? 〜

よく使う言葉ですし、意味を知らない人もいないかと思いますが、あらためて言うと… (ここでは「水」を例にします)

1 水が100℃になって沸騰する

2 「液体」の水が「気体」の水(水蒸気)になり、

3 2個の水素(H)と1個の酸素(O)の「気体」になる

※ 「3」は間違っていました。
これは勝手にHとOに分解はしません。
水の気体(水蒸気)として空気中に存在しています。
あとで気づきました。(*_ _)人ゴメンナサィ

この液体から気体(水蒸気)になることを「気化」といい、気化するときは、通常は水蒸気の形で「表面」から蒸発していきます。

ちなみに東京のような平地の場合、外の気圧が1気圧(1013hPa=ヘクトパスカル)の時には水は100℃で沸騰しますが、標高3776mの富士山頂では、約90℃で沸騰します。

この1気圧での沸騰する温度を「沸点」といいます。

富士山頂で水が90℃で沸騰してしまうということは、富士山ではカップラーメンは生煮えの「固め」になってしまいますね。


あれ?沸騰しているはずなのに… 〜

ところが稀に、沸点に達しているにも関わらず、気体への変換が行われない事が発生します。

                                                                \_(`・ω・)これが危険な状態 !!

この時(「過加熱」または「過熱」といいます)に、外部から振動などの刺激を与えると、沸点に達している(つまり、いつ「気化」してもいい状態の)ため、「一気に沸騰すること」になります。                                                             \_(`・ω・)爆発 と同じ!!


イメージとしてはこんな現象 〜

なにか分かりやすい事例はないかと探していて、情報サイトの知恵袋に次のような問い合わせがあったので事例としてご紹介します。


いつも通りにコンロと鍋を使って、

水を温めていました。 @

火をつけて10分ほどしてから様子を見にいくと、

いつもなら沸騰している時間なのにまだ小さい気泡すら出てきていません。 A

しかし面倒なので、

そこにパスタを入れました。 B

すると「ボン!!」という

爆発音と共にお湯とパスタが飛び散り、 C

今まで何ともなかった

お湯が、大きな気泡と共に沸騰し始めました。 D


これがまさしく「突沸」になります。

なぜ急に「お湯とパスタが飛び散り、お湯が大きな気泡とともに沸騰し始めたCD」かというと、その前段階で「パスタを入れたB」ということに事故の引き金がありそうです。

実はこの鍋の中のお湯は、「気泡が出てきていないA」の時にすでに沸騰しており、過加熱の状態で通常の沸点の100℃を超えていた可能性が高いのです。

イメージとしては「内部的には沸騰しているが、表面上は水蒸気が出ていないように見えていた」ということです。

そこに「パスタを入れたB」ことで、「刺激」が加わったために、一気に沸点を超えていた水が、水蒸気(気体)になるための活動に入ったということが真相です。


気をつけましょう!! 〜

突沸に遭遇するのは、「うっかり」の時が多いようです。

他にあったケースとしては、レンジでコーヒーを温めて、うっかり30秒のセットを3分に間違えてしまった場合… 砂糖を入れるとさっきのパスタのような爆発(暴発?)現象が起こりかねません。

また熱しすぎたなと思って、氷を入れた瞬間に爆発(暴発)現象を起こすこともあり得ます。

ご参考までに、次の4つが有効な突沸の予防法のようです。

  • 加熱しすぎない。

  • 開口部が小さい容器は特に注意を払う。
    小さなカップ・マグカップを使用するときも注意する。

  • 飲み物はスプーン等で加熱前にかき混ぜておく。

  • 加熱しすぎた場合は、1〜2分の間をおいてから、かき混ぜる。
    (すぐにかき混ぜると突沸を誘発する)