#054 2013年10月 まぁるい緑の山手線…

 

 丸い緑の…? 〜

元歌がなんであったかというより、「まぁるい緑の山手線、真ん中通るは中央線…」と言われれば、( *´Д`)アァ- あのCMソングだねというほど、某カメラ店(いまでは家電量販店というべき?)の、だれでも知っているあの歌です。

現在の主力 JR231系500番台

そしてこの山手線は、通勤通学の足としても親しみ深い電車であるともいえます。

ところが、よくよく見てみれば、「緑の電車」というのはもう昔の話で、いまではステンレスの車両に緑の帯が巻かれた電車になっています。

この緑帯の電車は、現在では二代目になる、
「E231系500番台」で、緑帯一代目は国鉄時代の「205系」という車両になります。

現在の車両(E231)に置き換えられた時に、一部の205系は埼京線や南武線に移りましたが、さらに遠方にいった車両の中には、東日本大震災で被害にあったものもあります。


 緑の山手線 〜

昭和30年代初頭までは、JR(旧国鉄)の電車というと、一部の湘南電車や横須賀線を除くと、決まって茶色い色をした車両ばかりでした。

馴染みの深かった 国鉄型の103系

性能も旧式のもので、車内にいても「ジー」というモーター音が響き、床が木製であったりしました。
山手線に緑色(ウグイス色)で塗られた車両(103系)が登場したのは、1963年12月(昭和38年)ですが、1961年からわずかな時期ですが、黄色(カナリヤ色)の山手線もありました。

この黄色は中央・総武緩行線に移ったので、むしろそちらのラインカラーの印象が強いかもしれません。

1985年に、ステンレスに緑帯の205系に変わるまでの20年以上にわたり、緑色の電車は活躍していました。


 山手線50年 〜

山手線をご利用の方はすでに見かけたと思うのですが、電車を待っていると、たまにその懐かしい緑色にラッピングした車両が来ることがあります。

これは山手線のラインカラーが緑色 になるきっかけとなっ た、1963年の103系登場から ちょうど50年が経つのを記念した 「ラッピングトレイン」です。

山手線では、内回り/外回りを合わせて全部で52編成で運用しています。

そのうちの1編成を、今年の1月から12月28日までの予定で緑色にラッピングしたのがこの車両です。

この車両に当たる確率は約1/50!! 今日の運試しですね!!


 何だか変な車両 〜

緑帯一代目の205系の時代、1991年からそれまで10両だった山手線を11両化するのにあたり、JRで初めて6扉車が投入されました。

もちろん目的は、通勤時の混雑緩和ですが、座席数が少なくなることなどの不評もありました。

しかし一定の効果が見込めたのか、緑帯二代目の現在の車両に替わる時に、6扉車は11両中の2両に増えました…。 が!

2011年の秋までに、この6扉車は、普通の4扉車に置き換えられ、山手線からは消滅してしまいました。

この6扉車が連結されていたのは、7号車と10号車 (池袋駅で田端側より前から 7番目と10番目)でしたが、よく見てみると、7号車は他の4扉車と変わりはないのに、10号車の片方の車端は変則的な窓配置になっています。( このように→)

「デザイン的にも変だなぁ」と常々思っていたのですが、ある日この答えが分かった時に、「なるほど!!」とうなずいてしまいました。

ご存知のように、山手線は品川と田端の間は京浜東北線と同じ方向に並行して走っています。

京浜東北線は、山手線の車両と兄弟のようなE233系という車両で、基本的な4扉という構造は同じですが、こちらは10両編成です。

どちらかの路線に事故や不通があった場合に、この区間はどちらの車両がどちらの線路を走ってもいいように運用するのですが、その時に問題になるのが、現在設置が進められている「ホーム扉」です。

実は通常はどの扉も間隔は同じなのですが、山手線も京浜東北線も、どちらも先頭の運転席の部分だけ、この一番前と二番目の扉間の長さが短くなっています
(運転席部分が大きいため一番前の扉が後ろにずれて、ここだけ座席が4人掛けになっています=通常は7人掛け)。

ですから、ホーム扉と車両の扉の間隔が合わなくなるため、山手線の10両目の車両の片方の扉だけを、運転席付の車両と同じ扉間隔にしているのです。

京浜東北線の車両が山手線の線路を走る場合に、京浜東北線が山手線のホーム扉を使用できるための工夫が、10号車の変則的な窓配置になっているということでした。

ちなみにこの部分だけ4人掛け(通常は3人掛け)の座席になっています。